まず前歯で噛むことが大事!

皆さん、こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士・口育士・口栄士の戸谷です。

前回前歯が使えているかどうかについてお話しさせていただきました。今回はその続き、前歯で食材を切り分ける大切さをお伝えしたいと思います!
 
前歯はとても敏感です!
前歯で噛むことによりその刺激が脳に伝わることによって次どうやって噛めばいいかを伝達するようになります。
柔らかいバナナを前歯で食べた時と硬いお肉を食べた時を比べてみるとどちらも前歯から食べると思いますが、その後の噛み方には差があると思います。
最初に前歯で噛んだ後の飲み込むまでの動作に必要な噛み方を前歯で噛むことにより覚えていきます。
 
前歯の働きとは…
一回で食べれる量を覚える!
 (量的感覚の学習)
まず食事の時に前歯で噛むことにより、今自分がお口の中にどれだけの量と大きさの食べ物を入れて大丈夫か覚えることができます!
以前ゼリーやお餅などの喉詰まりでの窒息事故が問題になりました。
飲み込む機能が発達していない乳幼児
飲み込む機能が低下しているご高齢の方
が多く、その次に6〜7歳のお子さんの事故が多いのです。
これは上の前歯の生えかわりの時期です。
上の前歯がないことにより前歯で噛むことができず、そのまま喉詰まりを起こしてしまったといわれています。
前歯でしっかり噛むということは喉詰まり・誤嚥・誤飲を防止することにもつながります。
 
口の周りの筋肉を鍛える
大きなパンを食べるときにちぎって口を少しあけて噛んで食べることでは口まわりの筋肉は鍛えられません!
大きく口をあけて広げていき、前歯をつかってかぶりつくことによって口まわりの筋肉が鍛えられます。
 
 
しかし今まで前歯で噛めていないお子さんにいきなり前歯で噛んで!と言っても理解できないことが多いのです。
では、前歯で噛めていないお子さんに理解できるようお母さんができることとはなにがあるのでしょうか?
 
ますばお母さんが前歯で大きなパンやきゅうりなど食べるお手本をみしてあげてください。
またご飯の調理形態にも工夫することができます。
それは3つのまま!です。
⚫︎大きいままで!
⚫︎長いままで!
⚫︎小さいものはいていて!
 
包丁の刃で切るのではなく、自分の歯で噛むようにしましょう!
食べることをまず前歯で噛む!ところから始めるように工夫していきましょう!
 

この記事を書いた人

すぎもと歯科・歯科衛生士

愛知県江南市・すぎもと歯科で働く歯科衛生士・スタッフが交代でブログを執筆しています。歯やお口の健康に役立つ情報や、子育て中の保護者の方を応援する記事を発信していますので、ぜひご覧ください!