みなさん、こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の戸谷です。
 
すぎもと歯科に通ってくださる保護者の方々や身近な人から指しゃぶりについて質問をうけましたので、今回は指しゃぶりについてお話します。
指しゃぶりはだいたい生後2、3ヶ月頃から起こり始めます。
 指しゃぶりをするということは、口と指という鋭い部分を刺激し合って、その後の運動機能や感覚機能を発達させる役割があります。
しかしながら良いことばかりではなく、年齢が高くなると歯並びにとても関係していきます。
 上の前歯が出てしまう、いわゆる出っ歯の状態や開口といって 噛み合わせても前歯が全く接触せず開いた状態になってしまうこともあります。
 見た目もさることながら、食べ物をしっかり噛むことができなかったり、飲み込めなかったり、また発音が悪くなるという弊害が出てきます。
指しゃぶりの原因としては不安や緊張、退屈の解消といわれています。
 ではどのように対応すれば良いのでしょうか?
 ●1〜2歳      
 ダメだよ、やめなさいといっても難しい年齢です。また、やめても すぐに戻ってやってしまうことも多い時期です。
 けれど、2歳ごろまでの指しゃぶりは生理的なもので、そのままさせておいても問題ありません。
  ●3歳
 保護者の方の言葉が少しずつ理解できるようになってきます。優しく声かけをしてやめる方向へ誘導していきましょう。
 この時期からお友達や先生など保護者以外のひとたちとたくさん触れ合うので社会性が育っていきます。
 遊びに夢中になり、いつのまにかしなくなることが多い時期です。
 ●4歳
 言い聞かせたことをさらによく理解できるようになります。永久歯の歯並びに影響が出ないためには、4歳までに卒業するのが望ましいとされています。
やめさせる方法は?
 ●優しく言い聞かせる
     保護者の方のお話を理解できる年頃であれば、やめたほうがいい理由もお話してください。
 ●期限を決める
     ◯歳までにやめようね‥年中さんになるまでやめようね‥など期限を決め本人に伝えていきましょう。
 ●絵本を読み聞かせる
     指しゃぶりについての絵本がありますので、読み聞かせが日課であれば是非1冊どうぞ。
 ●指しゃぶりをする時間ないほど遊ばせる
 ●寝るときに吸うのであれば、寝るまで手をつないであげましょう
 優しく根気よく、いろんな方法を試してみて下さい。
 心配なこと、気になることなどございましたら医師、歯科衛生士にご相談くださいね。
 
 
