「ぶくぶくうがい」できますか?

こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の林です。
いきなりですが、みなさん「ぶくぶくうがい」はできますか?
当然のようにできると思っておられる方も多いですが、最近はぶくぶくうがいができないお子さんも増えています。
実は、ぶくぶくうがいは自然に身に付くものではなく、練習してできるようになるものなのです。
今日はその練習方法をお伝えします。

水を「ぺー」と吐き出す
お口の中に水を含んで、「ぺー」と吐き出す練習をします。
最初は手本を見せても、そのまま飲み込んでしまったり、上手くできないこともあるかと思いますが焦らずに練習しましょう。
水を口の中に溜めて「ぺー」と吐き出すことができたら成功です。たくさんほめてあげてくださいね。

空うがいの練習
水を吐き出すことができるようになったら、今度は口に水を含まずにほっぺをふくらませる「空うがい」の練習をします。
まず、ほっぺをふくらませて、そのふくらみをほっぺの右、左へとうつします。次に、口の前側(両方のほっぺをふくらませる)、後ろ側(両方のほっぺをへこませる)へとふくらみをもっていきます。
これを順番にできるようにします。

水をほっぺの中で動かす
空うがいができるようになったら、実際に水を口にふくんだ状態で練習します。水を口の中に含み、「右、左、前、後ろ」と動かしてから「ぺー」と吐き出します。

ぶくぶくうがいは早いお子さんだと2歳頃からできるといわれています。
最初のうちはお口からお水がこぼれたりして、服や床がびしょ濡れになる可能性があるので、お風呂で楽しく練習してみてもいいかもしれませんね。

以前のブログなどでもお伝えしているように、お口がポカンと開いている、お口で呼吸しているお子さんが非常に多いのですが、その原因の一つにお口の周りの筋肉である口輪筋の筋力が弱いということが挙げられます。
ぶくぶくうがいをすると口輪筋が鍛えられますので、お口ポカンがなくなったり、鼻呼吸ができるようになることが期待できます。

しっかりとしたぶくぶくうがいは口や頬、舌、顎周りなど多くの筋肉を使います。それらの筋肉を動かすことは、咀嚼(噛む)や嚥下(飲み込む)などの機能を維持・向上するトレーニングになります。お子さんだけなく大人の方や高齢の方にもおすすめですよ。

いつもしている何気ないうがいをしっかりとしたぶくぶくうがいにぜひ変えてみてくださいね。
(フッ素入り歯磨き剤を使用したあとに何度もうがいをしてしまうと、フッ素がお口の中から出ていってしまうのでご注意ください)

この記事を書いた人

すぎもと歯科・歯科衛生士

愛知県江南市・すぎもと歯科で働く歯科衛生士・スタッフが交代でブログを執筆しています。歯やお口の健康に役立つ情報や、子育て中の保護者の方を応援する記事を発信していますので、ぜひご覧ください!