歯の治療後は献血できない⁉

皆さん、こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士・口育士・口栄士の戸谷です。

突然ですが、皆さんは献血をされたことはありますか?
8月21日が『献血の日』ということでポスターを目にすることがありました。

献血するときに歯科治療が関係することはご存知でしたか?
日本赤十字の公式サイトでも出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)に関しては、抜歯等により口腔内常在菌が血中に移行し、菌血症になる可能性がある!としています。
 
そのため歯の治療日を含む3日間は献血をご遠慮いただいています。』と発表されています。

なぜかというと、炎症のある歯周組織(歯肉や粘膜など)は傷がつきやすく、その傷から雑菌が血液に入りやすい環境にあります


また、歯科治療でも同様に歯周組織に傷がついた場合、その傷口から雑菌が入る可能性があります。

献血する側の人は健康であるし、唾液などの免疫力によってその雑菌がからだに影響することはないですが、献血される側の方は免疫力が低下している場合が多いため、献血された血液に雑菌が入っていると問題になることがあります。
そのため、歯科治療3日以内の献血はできないということです。

献血とは関係なく歯周病菌は血液に入ると、心筋梗塞などを引き起こすリスクを高めることも今ではわかっています。
そして糖尿病などの全身疾患とも大きく関係していることがわかっています。

お口の中をきれいに健康な状態に保つということは、自分以外の人たちにも大切なことだといえますね。

 

この記事を書いた人

すぎもと歯科・歯科衛生士

愛知県江南市・すぎもと歯科で働く歯科衛生士・スタッフが交代でブログを執筆しています。歯やお口の健康に役立つ情報や、子育て中の保護者の方を応援する記事を発信していますので、ぜひご覧ください!