持病をお持ちの方の歯科治療

皆さん、こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の戸谷です。
朝晩は少し涼しくなりましたがまだ残暑があるなか、インフルエンザも流行しているとのことで驚きました。
手洗い、うがいを忘れず体調を整えていきましょう。

現在、すぎもと歯科では必要な患者さんには体調管理として血圧、脈拍、血中酸素飽和度を測定治療を開始しています。
今回は持病をお持ちの方の歯科治療において全身状態を把握する必要性についてお話ししていきます。

実は歯科治療は、一般的な医療行為の中でも体への負担が非常に大きな治療を行っているということをご存知でしょうか。

例えば、麻酔をして虫歯治療を行う場合、ご自宅から歯科医院へ向かう段階で緊張される方が多いと思います。
診察室へ案内され座るとさらに緊張が増し、麻酔をされる時にも高まります。続いて歯科治療が行われるわけですが、歯を削られる行為はとても不快なものと感じます。

機械の振動、キィーンとした甲高い音、水、風といった様々な刺激にさらされ、時には痛みに堪えたりと我慢(ストレス)を強いられます。
健康な人であればそれ程大きな問題になることは少ないです。

しかし、高血圧や糖尿病、狭心症などの特有の持病をお持ちの場合は持病の臓器に負荷がかかるため注意が必要です。
治療自体にストレスがかからないようにすることが重要なのですが、全ての治療からストレスを除くのは困難です。

そこで、治療に際し『バイタルサイン』を測定していき全身状態を把握します。
持病がある場合でも全ての治療で一律に測定するわけではありません。体への負担が大きい治療の場合に限って行います。
例えばマウスピースの調整や詰め物の装着などでは行いません。

厚生労働省で定められている持病は
⚫︎高血圧性疾患
⚫︎虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
⚫︎不整脈(心房細動など)
⚫︎脳血管障害(脳梗塞、脳卒中など)
⚫︎糖尿病
⚫︎喘息(ぜんそく)
⚫︎慢性気管支炎
⚫︎甲状腺機能障害
⚫︎甲状腺機能亢進症
⚫︎副腎皮質機能不全
⚫︎てんかん
⚫︎慢性腎臓病
⚫︎人工呼吸器を装着されている方
⚫︎在宅酸素療法を行っている方
⚫︎心臓ペースメーカーを装着されている方

これ以外にも歯科医師が必要と判断した場合は行う場合があります。

ご自身が自分の持病を把握し、定期的にかかりつけ医院で診察をうけている場合は大きな問題になることは少ないです。
持病がわかっていても、体への負担が大きい歯科治療を行う前には持病の管理状態について、かかりつけ医師に照会を行うこともあります。

すぎもと歯科では、医科歯科連携を充実させていきます。
ご自身の持病についてお伝えいただくと共にお薬手帳をご持参くださいね。

この記事を書いた人

すぎもと歯科・歯科衛生士

愛知県江南市・すぎもと歯科で働く歯科衛生士・スタッフが交代でブログを執筆しています。歯やお口の健康に役立つ情報や、子育て中の保護者の方を応援する記事を発信していますので、ぜひご覧ください!