口腔機能低下症の診断方法とは?

皆さんこんにちは!
江南市すぎもと歯科 歯科助手・歯科栄養士の佐久間です♪

前回は、口腔機能低下症の原因や予防と対策についてお伝えいたしました。

では今日は「口腔機能低下症の診断方法」についてお話をしていきます。

口腔機能低下症の症状は多岐にわたりトータルにとらえる必要があるため、7つの項目によって検査を行います。
どれも簡単な検査です!どのようなことをするのかご紹介いたします。

口腔衛生状態不良:お口の中の衛生状態を視診
「舌苔」とよばれる、舌の表面からはがれた垢の付いている付着度を評価します。

口腔乾燥:お口の中がどれくらい乾燥しているのかを検査
口腔水分計で湿り気を測り、唾液の量を測定します。

咬合力低下:噛む力やバランスを視診
今現在残っている歯の数(残存歯数)や噛み合わせを確認します。

舌口唇運動機能低下:舌や唇、お口周りの筋力や運動機能をみる検査
パ・タ・カの音を発音し、1秒あたり何回言えたかを測定します。

低舌圧:舌を押し上げる力がどのくらいあるかを検査
舌圧計で舌と上あごとの間に作られる圧力(舌圧)を測定します。

咀嚼機能低下:食べ物を噛み砕く力を判断する検査
検査用グミを噛み、上手に噛めているかを調べます。

嚥下機能低下:物を飲み込む力を判断する検査
うまく食べ物を飲み込めるのか、飲み込みに時間がかかっていないかなど飲み込みに関するアンケートに答えていただきます。

これら7つの項目のうち3つ以上に問題がある場合、、口腔機能が低下している状態となり、「口腔機能低下症」と診断することができます。

症状のある方は勿論ですが、症状のない方でも50歳を過ぎましたら定期的な検査をして早めの発見・ケアをお薦めいたします。

少しでもお口の環境に不安がある方はぜひご相談下さい。
いつまでも食べる楽しみのある笑顔が続く健康寿命の為に、機能低下の改善をサポートいたします🌸

この記事を書いた人

すぎもと歯科・歯科栄養士

すぎもと歯科 栄養士チームです。離乳食や食育、食と健康について、楽しく情報発信をしています。