冷たい飲み物は危険がいっぱい!

こんにちは。江南市すぎもと歯科です。

猛暑の夏!毎日暑い日が続きますね。
水分補給をしっかりと!と言われますが、何で水分をとるかは大事なところです。
お子さんたちが夏休みに入ったくらいのタイミングで、すぎもと歯科では毎年飲み物に入っている砂糖の量を待合室に掲示しています。

皆さんびっくりしながらご覧頂いていますので「砂糖の入った甘いものは虫歯になる!」ということは、よくご存知かと思いますが、飲み物を選ぶ時にもう一つ注意していただきたいことがあります。
それは pHです。
直接虫歯に関わるわけではありませんが、歯を溶かす酸蝕症に大きく関係してきます。

歯のエナメル質が溶け始めるpHは5.5、歯肉が下がり根っこが見えている部分であればpH6.0~6.2と言われていますが、野菜・果物飲料やスポーツ飲料、炭酸ジュース、エナジードリンク等はほとんどpH4以下です
すなわち、歯を溶かします Σ(´∀`;)!!

食べ物であれば噛んでたくさん唾液が出るので 唾液の働きで口の中を中和してくれますし、咀嚼によって口の中全体に唾液が回ります。
一方で形のないジュースではどうでしょうか?

酸性の飲み物が口の中に広がったあと、酸味の刺激で唾液が瞬時に出てくるものの、咀嚼しないため舌もあまり動かず唾液も行き渡りにくいところが出てきます。

研究ではオレンジジュースを飲んでから、唾液が行き届きにくい上の前歯の唇側や上の奥歯頬側は30分経ってもpHは5以下のまま保たれているそうです。
要するに、30分間はずっと歯が溶けているということです

酸蝕症、虫歯予防のためにも水分補給はお茶か水にして習慣的にジュースを摂ることは控えるようにしましょう。

ただし、熱中症の対策にはスポーツドリンクは有効です!食欲もなく体力が落ちた時には、飲む点滴といわれることもあるくらいです。

砂糖の入った飲み物やジュースを飲んだあとはうがいをしたり、シュガーレスのキシリトールガム等を噛み、唾液の分泌を促すとよいですよ。
ご参考になさってくださいね。

この記事を書いた人

すぎもと歯科・歯科衛生士

愛知県江南市・すぎもと歯科で働く歯科衛生士・スタッフが交代でブログを執筆しています。歯やお口の健康に役立つ情報や、子育て中の保護者の方を応援する記事を発信していますので、ぜひご覧ください!