こんにちは、江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の荒木(杏)です。
長かった酷暑もようやく去り、朝夕はずいぶんと涼しくなってきましたね。
さて皆さん、検診にお越しいただいた時に歯科衛生士から「フロスをこまめに通してくださいね。」と言われたことはありませんか?
乳歯列では歯と歯の間に隙間がある状態が良い歯並びです!
ところが最近のお子さんは昔に比べると顎が小さく、乳歯列では本来あるはずの歯と歯の間の隙間がない場合が多くみられます。
そのようなお子さんには、虫歯予防のために 仕上げ磨きの際にフロスや糸ようじの使用をおすすめしています。
先日、親御さんより「フロスを頻繁に通していたら、歯と歯の間にすき間ができませんか?」とご質問をいただきました。
結論から言いますと、正しい方法で使用していただければ隙間ができてくることはありませんし、上の写真のようにむしろ隙間があるのが正常な状態なのですが、健康な歯は歯槽骨という骨にしっかりと支えられていますので、フロスのような細いものを通したくらいでは隙間はできてこないのです。
中には、歯と歯の間のお手入れを行っていないことによって汚れが溜まり、歯ぐきが腫れている状態を正常だと思っておられる方もいらっしゃいます。
フロスを使って汚れを取り除くことで、炎症が治まり歯ぐきが引き締まった結果 隙間ができてくることがありますが、それは本来の健康な歯ぐきに戻ったということです。
また、歯周病は歯と歯の間から進行しやすいのですが、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは約50%程度しかとることができません。しかし、歯ブラシに加えてフロスを使うことで約85%の汚れをとる事ができます
ご自身の毎日の歯磨きにも、お子さんの仕上げにも是非フロスをお使いいただきたいと思います。
毎食後行うのは大変。。と思われる方は一日の最後、寝る前だけでもお使いいただいてはいかがでしょうか?使い方や何かご不明なことがありましたら、何でもお気軽に歯科衛生士にお尋ねくださいね