こんにちは!江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の奥村です。
まだまだ風邪が流行っているみたいですね、油断は禁物です。引き続き手洗いうがいを徹底して元気に過ごしましょう♪
さて、先日2月17日(日)、院長をはじめとするスタッフと共に“中部日本デンタルショー”に行ってきました!
その中で、齋藤一誠先生の『口腔機能発達不全症を有する小児の口腔管理を考える~「未成熟型咀嚼」「口唇閉鎖不全」などへの取り組み~』という講習会に参加させて頂きました。
そこで学んだことを少しお話しします。
皆さんは、お子さんがテレビを見ている時などの「ぼーっとしている姿」をよく観察したことはありますか?
その時「口がポカン!」と開いていたり「姿勢が悪い」ということはありませんか?
現代では、姿勢が悪く お口がポカンと開いてしまっているお子さんが急増しているそうなのです。
では、お口ポカン=口唇閉鎖不全 は なぜ良くないのか?どんな悪影響を及ぼすか?についてお話します。
口唇閉鎖不全であると、自然と鼻ではなく口での呼吸になってしまうことが多く見られます。それが多くの問題を生むのです!
まず、口呼吸することにより口唇閉鎖力と舌圧が不均衡になり、歯列の咬合異常つまり かみ合わせに問題が生じます。口唇閉鎖不全が、歯列咬合や顎顔面の成長発育に大きく影響を及ぼすということです。
また、口呼吸であるがゆえに口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減ることで殺菌作用や自浄作用が低下し、口臭の原因になったり、虫歯や歯周病が起こりやすくなります。
そして鼻呼吸の場合には、鼻毛がフィルターの役割を果たし、直接 菌やウイルスが体内に入らないような仕組みになっていますが、口呼吸の場合はもろに体内に入ってしまうため、免疫力の低下にも繋がってくるのです。
お口がポカンと開いてるだけなのに・・・などと軽く考えてはいられない、様々な弊害が沢山あるのです。
口臭や虫歯、歯並びへの悪影響や無呼吸症候群など、口呼吸の習慣はまさに「百害あって一利なし」ということです。
子供の口呼吸を大人になる前、鼻呼吸へと改善するよう意識して、健康な生活を送らせてあげる必要があります。
そのためには日々のトレーニング・正しい生活習慣などが必要となります。
お口ポカン!は、口の周りの筋肉が緩んでいるのが大きな原因ですので、他の筋肉と同じように鍛えることができます。
ただし、アレルギー性鼻炎などが原因で鼻が詰まっていたり、扁桃肥大のお子さんもいます、その場合にはまず耳鼻咽喉科で治療を受けることが先になります。
すぎもと歯科では「りっぷるくん」という、口唇圧を簡単に測定することができる器械もありますので、少しでもお子さんの口元が気になるなと思ったらお気軽にお声かけ下さい。