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指しゃぶりの対処法②幼児期

皆さん、こんにちは。
江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の葛島です。

本日三回目となる指しゃぶりシリーズですが、今回は前回に続き、「発達段階別の指しゃぶりの対処法‥その②」をお話をさせて頂きます。

前回は「見守る時期」である乳児期の指しゃぶりについてでした、今回は「注意して見守る時期」・「やめられるよう働きかける時期」となる幼児期の指しゃぶりについてです。

《 注意して見守る時期 》
幼児期前半(1〜3歳)…指しゃぶりが続く原因を考えてみましょう
この頃の子どもの指しゃぶりは、まずお母さんは指しゃぶりそのものを問題視するのではなく、“どうして指しゃぶりから離れられないのか”という原因を考えることが大切です。
お母さんから遊びに誘ったり、話し掛けたりして気分転換を促しましょう。

きつく叱る、手を叩くなどによるやめさせ方は、指しゃぶりで不安や緊張を和らげていた子どもにとっては、爪噛みなど別の癖に結び付くこともあります。
また、きつく叱れば叱るほど、かえって指への執着やこだわりを強く持ってしまう子どももいます。

子どもの生活リズムを整え、野外での遊びや運動で十分にエネルギーを発散させ、一緒におしゃべりを楽しむなど気分転換を図ることで、急には無理ても、指しゃぶりの頻度は確実に減っていくと思いますので根気よくやっていきましょう。

《やめられるよう働きかける時期》
幼児期後半(3〜6歳)…やめようとする意識を育てましょう
幼児期の後半になると、知的な発達や社会性の発達がみられます。理解力が高まり、“他人”と“自分”という区別がつくことで、恥ずかしさも生まれてくるので「やめよう!」という気持ちが育ち、自発的にやめられる子どもも出てきます。

ポイントとしては、
友達との遊びを通して、社会性の発達を促す!
遊びの時間や種類が減ってきたり、室内での一人遊びが多くなってきたら、「お外に行ってお友達と遊ぼうか」などと声掛けをしていきましょう。

②子どもの生活環境や、親子関係を見直してみる!
最近は小さいうちから習い事をしているお子さんも少なくありません。親の過干渉や極端な無関心も指しゃぶりの持続に繋がるので、のびのびと生活できるよう周囲の環境を整え、サポートしてあげましょう。

③嫌悪療法の効果は子ども次第!
嫌悪療法=「指しゃぶりをすると嫌な思いをする、怖いことが起こる」と教え込む方法です。
《例:指に苦い薬を塗る、手袋をはめる、歯並びへの影響や爪・指の変形をほのめかす等》

この方法は子ども自身も指しゃぶりをやめたいと思っているのに、無意識にしてしまう場合に有効です。
本人の意思に反して、親の意向のみでやる場合は効果が出ず、逆に爪噛みや夜尿症(おねしょ)に繋がるのでしっかりと見極めることが必要です。

④親子で楽しくできる指しゃぶり卒業トレーニング!
STEP1…卒業のきっかけをつくりましょう。
やめる意識のある子には、お母さんと一緒に頑張ろう!と励まし、気持ちを継続させてあげましょう。
やめる意識のない子には指しゃぶりの影響を絵本などで説明し「指しゃぶりをやめよう」という本人の意識を育てましょう。

STEP2…具体的な目標設定をしましょう。
達成できる無理のない目標を設定し、やる気に繋げましょう。
「今日一日我慢できたら、日曜日に皆でお出掛けしようね」などごほうびを決めておくと、より前向きな気持ちを引き出すことができます。
カレンダーなどに、毎日振り返りながら一緒にシールを貼っていくのも良いですね。

二回にわたり指しゃぶりへの対処についてお話をさせて頂きました。指しゃぶりを卒業させるには、根気よくお子さんと向き合うことが最も大切になります。些細なことでも、気軽にご相談下さい。

そして指しゃぶりシリーズは次回で完結となります。テーマは『まとめ、指しゃぶりが及ぼす悪影響』です。又ぜひご覧下さい。

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