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歯石除去が必要な理由とは

皆さんこんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の小酒井です。
最近は雨の日が多く、空気がジメジメしていますね。ですが私は雨の音が好きなので、それ程嫌な季節ではありません(^^)
 
さて、今回は歯石を除去した方がいい本当の理由についてお話しします。
 
国民の約7割が感染しているという歯周病。セルフケアだけで予防するのは難しいと言われています。
歯周病の治療後にメインテナンスを受けずに検査だけを受けた群では6年後に歯肉の状態が悪化したり、歯周ポケットが確認され、進行した歯周病になった人が89%にものぼったそうです。
 
歯周病の治療をした後は、治療前に比べて歯磨きも入念になるはず…。にもかかわらず、なぜセルフケアだけでは歯周病の進行が止められないのでしょうか?
 
歯周病菌は単体では悪さはせず、増殖することによって活発に働きます。
その原因となるのがプラーク(歯垢)です。
歯についた食べかすがあると、口の中の歯周病菌がこれをエサにします。そして白くてネバネバした物質を作り出します。これがプラークです。
 
プラークは柔らかいので、歯磨きやデンタルフロスなどによるセルフケアで取り除くことができます。しかし、100%清掃することは難しいのも現状です。
 
取り除けなかったプラークは徐々に石灰化し、唾液中のミネラル分とくっついて硬い歯石になります。
歯石は一見、おとなしそうに見えますが、表面がザラザラしているために細菌が付着・増殖しやすく、細菌の巣窟となり、さらに細菌を自身の中に取り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続け、歯を支える歯周組織や骨を溶かしていくのです。
 
またプラークは歯に付着後、4〜8時間後から徐々に石灰化が始まり、約5割が2日間で、全体の6〜9割は12〜14日間で歯石になることがわかっています。
 
そこでメインテナンスの出番です。
メインテナンスとは、歯科衛生士による専門的なクリーニングのことです。
メインテナンスではスケーラーと呼ばれる器具を使い、歯面や歯周ポケットの中に付着したプラークや歯石を除去することができます。
 
もちろん、歯周病にならないために日々のセルフケアは重要です。歯磨きを適当にしていて、歯科医院頼みにしていたら、メインテナンスの前に歯周病になってしまいますし、お金もかかります。
 
つまり、メインテナンスはセルフケアの努力を最大限に生かすためのものと考えてください。
人生100年時代、皆さんが一生ご自身の歯で美味しくご飯が食べられるよう、私たちがお手伝い致します!

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