皆さんこんにちは。
江南市すぎもと歯科、歯科衛生士・口育士の杉本(ま)です。
さて、今回は子供の患者さんによくある『異常嚥下癖』についてお話しさせて頂きます。
聞きなれない難しい言葉ですね、
「いじょうえんげへき」と読みます。「嚥下」とは、物を飲み込むことです。
食べ物を飲みこむ時に見られる良くない癖についてのお話で、主な癖は 舌が上下の歯と歯の間から出てしまうことです。
正常な嚥下は、舌の先をスポット(上顎)に押し付けて、陰圧をかけて飲み込みます。
それに対して異常嚥下は、舌を上下の歯と歯の間に押し付けて行われます。
この上下の間に舌を押し付けて飲み込む動作が、開咬の原因となります。
検診時に唾液の飲み込み具合を確認すると、異常嚥下癖がある場合には 舌が歯と歯の間から突出したり、唾液が上下の歯から漏れ出たりします。
また口をゆすいでいるときに よく口から水が漏れ出る子もいます。
このままの嚥下癖が続くと、開咬ばかりではなく前歯がどんどん出てきてしまったり、歯並びがガタガタになってしまいます。
せっかく矯正をして歯並びが綺麗に整っても、異常嚥下癖が残っていると再び形態が悪化してしまうこともあります。
唾液を飲み込む嚥下動作は1日に1000回程度していると言われているので、全てをコントロールすることは非常に難しいため、異常嚥下は改善が難しい口腔習癖だと考えられています。
ですので舌の正しい置場所の確認や、舌、口輪筋を鍛えるトレーニングをなるべく早くから行い改善する必要があります。
すぎもと歯科では家で行うトレーニングを指導させて頂き、定期検診の中で経過観察をし、毎回意識付ける事が大切だと考えています。
お子さんの噛み方、飲みこみ方などにも、注意してみてくださいネ!
そして、些細なことでも気になる事がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。