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健康なお口は5月病予防にも!

皆さん、こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の戸谷です。

新生活がスタートしたと思ったら、もう5月半ばとなりました。多くの方が新しい環境に慣れてきたのではないでしょうか。

はりきって毎日を過ごしているうちは、からだに溜まった疲れを感じにくいものです。
ですが、だんだん落ち着いてきた頃に、溜まっていた疲れがどっと押し寄せてきます。
それが『五月病』といわれているものですね。
そんな五月病はお口の健康にも大きく影響しています。

①歯周病
五月病は歯周病という歯科の大きな問題とも深い関係があります。
それは、食欲不振になったり倦怠感におそわれたりする時期には、体の抵抗力も落ちています。

体調が優れない時は唾液の分泌も少なくなり、それに伴い歯の再石灰化や洗浄作用といった機能が低下してしまいます。
歯周病は細菌の感染によって引き起こされる病気ですから、からだが弱っているこの時期に感染も進みやすくなってしまいます。

②歯ぎしり
五月病による体調不良は、自律神経の乱れが関係しているといわれ、自律神経が乱れると私たちはストレスを感じやすくなります。
そのストレスによる症状のひとつが「歯ぎしり」です。

歯ぎしりによって健康的な歯が一時的に横方向に揺らされてしまった場合、歯に負担がかかってダメージを与えてしまいます。
ストレスで神経も過敏な状態になるので、痛みを生じる場合も考えられます。

③食いしばり
人はストレスをうけると無意識に歯を噛みしめてしまうことがあります。
特に睡眠中に多くなります。
寝ている間の長時間にわたって歯に過剰な力が加わることで、噛み合わせが悪くなる上に、エナメル質が摩耗されて知覚過敏を引き起こしてしまう場合もあります。
さらに噛み合わせが悪くなると、そのせいでまたストレスを招くという悪循環に陥ることも少なくありません。

④黄ばみ・汚れ付着
ストレスで唾液の分泌量が低下すると歯の色にも悪影響を及ぼすことがあります。
唾液の力が弱まることで口腔内の洗浄作用が低下し、細菌が増殖するので歯の表面に汚れが付着しやすくなるのです。

では五月病のダメージをうけない健康な口腔環境をつくるためにはどうすればよいでしょうか。

*よく噛んで食べる
口腔内の洗浄作用に大きく影響するのは唾液です。
よく噛んで食べることによって唾液の分泌を促進することができます。
ストレスが溜まると早食いになりがちです。
食事の時間はしっかり確保しゆっくりとよく噛んで食べましょう。

*自律神経を整える
からだをあたため新陳代謝を上げ副交感神経が優位になる時間をつくりましょう。

*丁寧な歯磨き、定期検診へ
毎日丁寧な歯磨きをし、フロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間のケアも行っていきましょう。
また定期的に歯科医院でクリーニングをうけましょう。

健康的な生活を送り、疲れを溜めないよう休日はゆっくり休み気持ちを切り替えていきましょう!
*イラスト西日本新聞2017 5/13朝刊より

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