歯科衛生士のブログ

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毎月22日は禁煙の日!

皆さん、こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の戸谷です。
秋がなく、いきなり冬が訪れ皆さん体調は崩されていませんか?

11月は口腔がん予防啓発月間です、
今日は、生活習慣のなかで予防できる【たばこ】についてお話しします。
毎年5月31日は世界禁煙デーですが、毎月22日は『禁煙の日』でもあるのです。

たばこには様々なリスクがあり「たばこは害だ」「たばこは身体に良くない」ということは誰でも知っていると思いますが、どのような害があるのかを理解する必要があります。

たばこの煙の中には約4000種類の化学物質が含まれ、そのうち約200種類が有害物質で発がん物質が約70種類といわれています。

たばこの煙が最初に通過する口は、喫煙の悪影響を直に受けます
たばこの三大有害物質は、「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」です。
ニコチンは依存性が高く、禁煙しようと思ってもなかなかやめられないのはこれが原因です。
タールはいわゆる「ヤニ」で強い発がん性があります。

また、たばこは一酸化炭素が発生し、一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと非常に強く結びつきます。
普通ならヘモグロビンは酸素と結びついて体内に酸素を運搬する働きをするのですが、一酸化炭素と結びつくと体への酸素供給が妨げられます。

では、このように身体に様々な害があるタバコの口腔内への影響はどんなものがあるでしょうか?

1.口臭
喫煙は口臭の主な原因となります。
タバコの成分が口腔内に留まり、悪臭の原因物質を生成します。

2.歯の変色
タバコに含まれるニコチンやタールは歯の表面に付着し、徐々に黄ばみや茶色の変色を引き起こします。

3.歯周病
ニコチンや一酸化炭素の影響で血行不良・免疫力の低下が起こり歯周病を進行させやすくなります。
また抵抗力が落ちさらに傷を治そうとする組織の働きが抑制されて、歯周病の治療をしても非喫煙者に比べて治りが悪く、再発リスクも高くなります。

4.口内炎
タバコの煙は粘膜を刺激し、口内炎の発生を促します。また喫煙によって治癒が遅れることもあります。

5.口腔がん
喫煙は口腔がんの主要なリスク要因です。タバコに含まれる化学物質が口腔組織に損傷を与え、がんの発発生を引き起こす可能性があります。

6.歯周組織の損失
喫煙は歯周組織の血行を悪化させ、酸素や栄養素の供給を阻害します。結果として歯周組織の炎症や感染の回復が遅れ、歯周組織の損失や歯の支持組織の破壊が進行する可能性があります。

7.口腔乾燥
喫煙は唾液の分泌を減少させ、口腔乾燥を引き起こすことがあります。口腔乾燥は口腔内のバランスを乱し、虫歯や口内炎のリスクを高めます。

8.傷口の治癒遅延
タバコの成分が血管を収縮させ、酸素や栄養素の供給を妨げます。これにより、抜歯後や口腔手術後の傷口の治癒が遅くなる可能性があります。

9.口腔感染症のリスク増加
喫煙は免疫機能を抑制するため、口腔内の細菌や真菌の感染リスクを高めることがあります。口内のバランスが崩れると、口腔トラブルや感染者の発生が増加する可能性があります。

どうですか?思っていた以上に喫煙は影響を及ぼしますよね。
喫煙の影響を軽減するためには、禁煙が最も効果的です。

努力してしっかり禁煙すると比較的早期に影響がでてきます。歯ぐきの血液量は増えていき、禁煙1年後ぐらいから歯の喪失リスクは低下し始め、10年以上経つと非喫煙者とほぼ同じレベルまで回復します。

手術を伴う歯周治療の治癒経過も非喫煙者とほとんど差がなくなります。
お口にトラブルがおきてからでは遅いです。予防や早期発見につなげるためにも、日頃から定期的に検診をおすすめします。

11月は口腔がん撲滅月間です

こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の林です。
早いもので11月ですね。今年が終わるまで残り2ヶ月となりました。

さて11月は口腔がん撲滅キャンペーン月間です。
口腔がんはお口の中の歯以外のどこにでもできる発生する可能性があります。

口唇がん、歯肉がん、口蓋がん、頬粘膜がん、舌がん、口底がん。

日本人に特に多いのは舌がんといわれており、口腔がんのなかの約60-70%を占めます。舌の裏側や横側舌先が要注意です。

今日は口腔がん撲滅キャンペーンのホームページにも掲載されているセルフチェックの方法についてお伝えします。

大きな鏡の前に立ち、お口の中が明るく光で照らされるように、照明を調節してください。

チェックポイントは、舌の裏側・歯ぐき・頬の内側・口蓋・唇です。

粘膜の色の変化(赤色と白色化)がないか見てください。赤くただれたところがないか、白い出来物はないか見てください。

硬めのしこりができていないかみましょう。

何らかの変化を見つけた場合、2週間程度経っても治らない場合は、歯科医院で診てもらってください。

歯科医院で働いている私たち歯科衛生士、また歯科医師は口の中を触るということには慣れていますが、ぜひこの機会に皆さんにもご自身のお口の中を触ってみていただきたいと思います。

①唇、歯肉
歯を軽く噛み合わせ、上としたの唇を軽く指で持ち、唇の内側を観察。そのまま前歯の歯肉も見てみましょう。

②頬、歯肉
口をあけて、頬を指で少しひっぱり、上下の奥のほうの歯肉と頬の内側を見て触って確認しましょう。

③歯肉の内側
歯肉の内側も見てみましょう。

④口蓋(上アゴの内側)
頭を後ろにそらして口蓋を観察し、指で触れながらシコリや腫れ、色の変わった部分がないかを観察しましょう。

⑤舌
舌を前に出し、舌の表面と左右の側面を見ます。指で舌をやさしく挟んでそっと引っ張ってみましょう。色や形、引きつり、治らない傷などがないか注意してみましょう。

⑥舌の裏側
舌の裏側と下の歯肉の間の粘膜も異常がないか、見て触って確認しましょう。

⑦リンパ節
首やアゴの下あたりにこぶ状のものがないかを、触って確認しましょう。

何かおかしいな、と思ったらどんな些細なことでも気兼ねなくお伝えいただければと思います。
必要であればより詳しくチェックしていただける専門の歯科へご紹介もさせていただきます。

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