皆さん、こんにちは。
江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の葛島です。
早いもので、今年も残り約1ヶ月半となりました。最近は急に冷え込み、少しずつ冬の訪れを感じます。体調管理には十分気を付けましょう。
さて、本日は『唾液のチカラ』についてのお話をします。
まず皆さん、人の1日あたりの唾液の量はどのくらいかご存知ですか?
健康な人の1日の唾液の分泌量は大体1〜1.5リットルと言われています。
唾液は、お口を潤すだけではなく、それぞれの成分が機能を持っていて、お口の潤いと健康を守ってくれています。
実際にどのような作用をしているのか、見てみましょう。
①消化作用・・・酵素がデンプンを分解して体内に吸収しやすくする。
②抗菌作用・・・細菌の増殖を抑える。
③粘膜保護作用・・・喉や食道を傷つけにくくする。
④食塊作用・・・味を感じさせ、噛み砕いたり、飲み込みやすい塊にする。
⑤pH緩衝作用・・・飲食により酸性に傾いた
お口のpHを中和させる。
⑥粘膜修復作用・・・組織が傷付いたときに修復する。
⑦再石灰化作用・・・飲食により、溶けかかった歯の修復をする。
⑧潤滑作用・・・発音や発声をスムーズにする。
唾液にはこのように さまざまな素晴らしい作用があります。
そのため 唾液の分泌が少なくなると =⇒、
噛んでも上手に塊がつくれないので飲み込むのに苦労します。その結果、食事が面倒になって食欲不振や栄養不足の状態になることがあります。
その他にも、唾液が少ないと菌が繁殖しやすくなるため、むし歯や歯周病・口臭がおきやすくなります。
日頃からしっかり噛んで、良い唾液を出すようにすることがとても大切ですが、唾液の分泌量は年齢や、疾病、お薬などの影響も受けます。
口の乾燥が気になる方、食事が摂りにくい 飲み込みづらいと感じる方・・は、ご相談ください。
子供のうちから 正しい姿勢でよく噛む習慣を付けていきたいですね。