みなさん、こんにちは!江南市すぎもと歯科、歯科助手・管理栄養士の道家です。最近は朝晩涼しくなって、秋の虫の音も聞こえるようになってきましたね。
子ども達も学校が始まり、生活リズムが整ってきた頃でしょう。
今回はそんな規則正しい生活リズムが「よい歯を育てる」ことについてお話します。
子どもにとってよい歯を育てるためには「朝食」「昼食」「夕食」「寝る」「起きる」の5つを毎日ほぼ決まった時刻に行い、生活のリズムを作ることが重要です。
その5つの定点をつなぐように、勉強の時間、運動の時間、遊ぶ時間などがあります。
生活のリズムを整える=食事・おやつの時間が決まっている=虫歯になりにくくなる!といえます。
お菓子などちょこちょこ食べていると口の中のむし歯菌が、糖を分解して酸を作り、この酸によって歯のミネラル成分が溶け出す脱灰という現象が起きます。その溶け出したミネラル成分を元に戻すのが唾液の働きです。(再石灰化)
この働きが溶け出す成分量に追いつかないと、むし歯になってしまいます。
先日ある患者さんが「歯を磨いても磨いてもむし歯になっちゃう~」と言っていました。
もしかしたら、お菓子のちょこちょこ食べが原因かもしれません。
むし歯菌は、口の中に糖分が入ってくると3分ほどで酸を作りますが、唾液がその酸を中和するのに40分以上かかるそうです。ですから、食後はすぐに歯磨きをして、むし歯菌やそのエサとなる糖分を取り除くことが大切です。
では、よい歯を育てるために必要な栄養素は何でしょうか。
歯の表面を作っている主な栄養素はカルシウムですが、その土台はたんぱく質でできています。そしてカルシウムやたんぱく質が効率よく働くためには、ビタミンA、C、Dが必要です。
*カルシウム・リン→歯の石灰化を助ける(ヨーグルト・チーズ・ひじき・高野豆腐)
*良質たんぱく質→歯の土台を作る(牛乳・乳製品・卵・肉・魚介類)
*ビタミンA→エナメル質をよくする(ほうれん草・かぼちゃ・レバー・うなぎ)
*ビタミンC→象牙質をよくする(小松菜・ピーマン・じゃがいも・みかん)
*ビタミンD→カルシウムの働きを助ける(鮭・さんま・干ししいたけ・しめじ)
良質たんぱく質とは体内で合成することのできない9種類の必須アミノ酸をバランスよく含んだたんぱく質です。
また、歯のエナメル質を強化してむし歯予防に役立つことで知られているフッ素は、魚介類や海藻類、緑茶や紅茶の歯にも多く含まれています。
バランスよく色々な食品をとり、よい歯を育てていきましょう!