こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士・口育士の戸谷です。
今、すぎもと歯科でも8020を達成された方を御祝いさせて頂き、健康の秘訣などお話を伺っていたりしています。
「8020運動」は1989年から推進され、当初の達成率は1割にも満たない状態でしたが、2016年には5割以上の高齢者が達成するに至っています!
しかし、健康寿命をのばすには、歯の本数を維持するだけでは不十分です。
なぜなら、加齢とともに口腔機能の中の「食べる機能」が低下していくからです。
そこで近年新たに『オーラルフレイル(口腔の虚弱)』という状態を防ぐ、次なる目標も加わりました。
今回から、オーラルフレイルを防ぎ健康寿命をのばそう!というテーマで順番にお話していきます。
オーラルフレイルとは?
口腔機能の低下を放置していると、食事量の減少や低栄養から「サルコペニア(筋肉量低下)」や「フレイル(虚弱)」などの心身の機能低下に大きく影響するといわれています。
つまり、介護が必要となる状態を加速させてしまうのです。
「オーラルフレイル」とは、一言でいえば「口腔の虚弱」です。
オーラルフレイルの進行過程
●第一レベル 口の健康リテラシー(関心)の低下
●第二レベル 口のささいなトラブル
●第三レベル 口の機能低下(口腔機能低下症)
●第四レベル 食べる機能の障害(口腔機能障害)
しかし、口の衰えは40代くらいから始まり徐々に進行していくので、なかなか気づきにくいといわれています。
口腔機能は誰でも加齢とともに衰えますが「歳のせい」と放置し、何もしなければどんどん悪化していくといわれています。
オーラルフレイルは、各レベルで適時適切な対応を示しています。
特に、第二レベルの「口のささいなトラブル」に早く気付くことが最も重要と言われています。
*口のささいなトラブル事例
・滑舌が悪くなった ・食べこぼすことが多い
・お茶や汁物でむせる ・かめない食品が増えた
・食事の時間が長くなった ・口の中がかわく
・口臭が強いといわれる ・薬を飲みこみにくくなった
食事中のちょっとしたトラブルが目立ってくることがあげられます。
「たくあん」くいらいの硬さの食べ物をかむことができるかどうかが目安になっているといわれています。
皆さんは何か事例に当てはまることはありましたか?
次回もオーラルフレイルについてお届けしますのでぜひご覧くださいね。