皆さん、こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の葛島です 。
気付けば今年も残すところあと3ヶ月をきりました。連日の台風も過ぎ去り、日中は暖かく爽やかな風を感じることができますが、朝晩は肌寒さを感じる日も出てきましたね。
そこで、水もだんだんと冷たくなっていくこれからの時期に多い『知覚過敏』についてお話をさせて頂きます。
『知覚過敏』というと、「単に歯がしみるだけ。放っておいても大丈夫。」というイメージがありませんか?
ところがそのしみる症状、むし歯の初期症状にそっくりな上、歯が欠けたり、削れたり、酸っぱいものの過剰摂取などからなる『酸蝕症』により歯が壊れている時にも起きる症状なので、油断大敵なんです。
そもそも『しみる』症状は、主に歯の表面を硬く覆っているエナメル質を失うことが原因で起こります。
次の項目で当てはまるものがないかご自身でチェックしてみて下さい
歯ぎしりや食いしばりの癖はありませんか?
過剰な力は歯のヒビ、欠け、詰め物の傷みの原因になります。
お口の中が乾いていませんか?
唾液の分泌が減ったり、体調が良くない時も知覚過敏になりやすいです。
毎日の歯みがきしっかり出来てますか?
「歯磨き不足」も原因です!歯に歯垢が残っていれば、虫歯菌の出す酸で歯は溶けていきます。
歯ブラシでゴシゴシ磨きをしてませんか?
歯磨きで歯をすり減らしたり、歯肉を痩せさせていませんか!
水分補給は 何を飲んでますか?
スポーツ飲料などを飲む回数の多い方!歯が溶けやすくなっています。
酸っぱい物を摂り過ぎてませんか?
体に良いからと柑橘類や酢を積極的に摂る方、体には良くても歯には悪いことが多いのです。ご自分にあった正しい食べ方摂り方を知ってください!
知らずに続けている生活習慣や癖を見直して症状を改善させていきましょう
そしてこの他にも、大きなむし歯を削り、その後詰め物をした歯の神経の興奮や、歯周病で歯ぐきがやせて剥き出しになった根元、古い詰め物の周りの欠け・ヒビなどでもしみてしまいます。
たとえ傷みのないきれいな歯でも、内部で炎症が起きてしみる場合もあります。
一言で『知覚過敏』といっても、その原因は様々で、外部からの刺激のみならず、いろいろな歯の病気の初期症状にも似ているのです。
そこで診断は慎重に、様々な可能性を検討しながら原因を特定します。
もちろん、治療も段階的に、ひとつひとつステップを踏みながら行っていきます。
『知覚過敏』の段階で歯科医院を受診しておくと、他の歯の病気も早期発見できる可能性が高くなります。
歯が発する黄信号を見逃さないようにしましょう。
いろんな原因で起こる知覚過敏!少しでも”しみる・・”のが気になる時は、お気軽にご相談ください