歯科衛生士のブログ

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歯と歯が噛み合うのは1日何分?

皆さんこんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の中嶋です。
2021年も後半に突入しましたね。夏もすぐそこに来ています。暑さ対策をしっかりとして、元気に乗り越えましょう!

さて、先月は「歯と口の健康週間クイズ」に多くの方に参加して頂き、ありがとうございました。
6月11日のブログで解説をしておりますが、正解率が一番低かったのは、
問題2.1日の上下の歯が合わさる時間は約20分である』という問題。
答えは『○』でしたね。
歯と歯はかみ合っているのが普通でしょ?20分なんてそんな短いわけがない!と思われた方が多くいらっしゃったのかもしれません。

そこで今回もう少し詳しくお話しさせて頂きます

実は、安静時(特に意識していないリラックスした状態)では、口を閉じている時に上下の歯はくっついていないのです。
この時のスペースを『安静空隙』といいます。
安静空隙は約3ミリといわれています。この安静空隙が『0』すなわち口を閉じている時に上下の歯が当たっている状態は「TCH」と呼ばれる状態です!
 
TCHはTooth ・Contacting・ Habitの略で「歯列接触癖(しれつせっしょくへき)」と訳され、「不必要に上下の歯が接触する癖」を意味します。
上下の歯の接触といえば「かみ締め」「食いしばり」を連想しがちですが、強い力を伴わなくても上下の歯が接触する時は筋の緊張や疲労が生じます。
 
口を閉じるのに使う筋肉は、上下の歯が触れた瞬間にスイッチがオンになります。ということは、歯が軽く触れただけでも顎の筋肉は緊張状態になるという事なのです。
安静空隙を意識して、スイッチは極力オフにしておきましょう。
 
デスクワークをされている方など、日常的にくいしばりがある方は、『歯を離す』など自分がわかるように付箋に書いて目につく所に貼っておくのもおすすめですよ。
そしてもう一つ、安静空隙を無理なくゲットするのに重要なのが『舌の位置』です。
舌の筋力が低下し、舌の位置が不適正になっていくことによって、安静空隙の消失が起こり、歯が接触するとも考えられています。
 
『リラックスした状態では、を閉じて、上下のは当たらずに少しすいてて、は上顎の粘膜に触れていて、で呼吸している』
これがベストな状態です! 
 
舌のトレーニングにはあいうべ体操もおすすめです。
過去のブログ『お口の健康を維持するために』でもご紹介しておりますので、そちらもぜひご覧くださいね。

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