こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士・口育士の戸谷です。
前回オーラルフレイルとは何かお話しをさせていただきました。
健康な人生を送るためにオーラルフレイルを予防することが大切だといわれています。
今回はオーラルフレイルを防ぐにはどうすれば良いかというテーマでお伝えします。
オーラルフレイルは予防だけでなく改善することも可能ですので、是非ご参考くださいね。
1.噛めない状態を放置しない、そして噛める歯を残す
虫歯を放置していたり、歯が抜けたまま放置していたりすると、しっかりと噛めない状態になり、硬い食べ物が噛みきれなくなります。
そしてやわらかいものばかり好んで食べ、噛む力だけでなく、お口の周りの筋肉が弱ってしまいます。
悪いところがある場合には、放置せずになるべく早めに噛める状態にすることが大事です。
2.日頃からのお口のケアは怠らない
歯を悪くしないためにも、毎日のお手入れが最も大事です。 歯と歯ぐきの境目は特に注意して磨きましょう。
またハブラシだけでは清掃効果は60%位ですので、フロスや歯間ブラシを併用してケアをしていきましょう。
3.定期的に歯科検診・メンテナンスをうける
定期的に歯の健康状態をチェックし、プロによるクリーニングをうけることも大事です。
定期的にうけることで、問題があるところを悪化させずに済むことが可能ですし、お口の健康をより良い状態に保つことができます。
4.バランス良い食事をしっかり噛んで食べる
硬さだけでなく味覚にも気をつけましょう。
高齢になると、食べ物や飲み物の味を感知する味蕾(みらい)という部分の数が減ったり、薬の副作用などで味覚が鈍くなることがあります。
味覚が鈍くなると、通常の味付けでは「味がしない」「味が薄い」と誤解してしまい濃い味を好むようになります。
そうなると糖分や塩分の摂取が増加傾向になり糖尿病や高血圧の悪化につながりますので、バランスの良い食事をとっていきましょう。
またひとり暮らしや、日中ひとりでいる高齢者は、食事の支度が面倒になり、手軽に食べられるパンやお茶漬けなど簡単に済ませることが多くなりがちです。
このため、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養素が摂取できないため、必要な栄養素が不足しがちになります。
健康を維持するために、主食・主菜・副菜を毎日しっかり摂ることが大切です。
5.健口体操で口腔機能(食べる・飲み込む・話す等)を維持する
飲み込む力が弱くなるとむせてしまい誤嚥につながります。
②ベロ体操・・・舌を動かすことは、スムーズに飲み込めるようになったり唾液分泌に効果的です。
人と会話をするとお口の周りの筋肉だけでなく舌をよく使うので自ずと鍛えられます。