皆さん、こんにちは。
江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の葛島です。
急に寒さが増して、体調を崩している方もみえるようですが、皆さんいかがお過ごしですか?
しっかりと睡眠をとり、暖かくしてお過ごし下さいね。
さて、先月のブログで『知覚過敏をまねく悪影響』についてお話をさせて頂きました。
そこで今回は、「知覚過敏の治療」について詳しくお話をしていきます。
前回の記事の中で一口に『知覚過敏』といっても、その原因は様々で、いろいろな歯の病気の初期症状にも似ていること、そのため診断は慎重に、様々な可能性を検討しながら原因を特定していく必要があることをお話しました。
したがって治療も段階的にひとつひとつステップを踏みながら行っていくことになります。
一般的に次のような流れで、経過をみながら治療をしていきます。参考にしてみて下さい。
★ステップ0…日常生活に「知覚過敏」のリスクがないか問診します。
・生活習慣や食事、歯磨きの指導
・持病のお薬の影響などを検討
★ステップ1…症状を抑える薬剤を使い、改善するか経過をみます。
・問診をもとに処置を開始する
・歯に色のつかない薬剤を塗布
・しみている部分をコーティングする
★ステップ2…ステップ1で効かない場合、次の治療の選択肢へ進みます。
・さらに歯をガッチリとシーリングする
・レジンという歯に近い素材で歯の表面を覆う
・マウスガードを使い歯ぎしりの影響を和らげる
★ステップ3…ステップ2でも効かない場合、さらに治療を進めます。
・ぶつかり合う歯の噛み合わせの調整
・詰め物を詰め直す
・再生療法や歯周外科を行う
★ステップ4…様々な治療を試してみて、どうしても改善されない場合。
・神経を抜く(場合によっては抜歯も)
しみるのが治らなければ、このようなこの順番に治療は進んでいきます。
少し難しい内容となってしまいましたが、治療時には今の状態や治療法について、分かりやすく説明させていただきながら行いますので安心してください。
知覚過敏はすぐに治ることもあれば、症状がいつまでも続くこともあります。 歯の神経をとれば治ってしまいますが、それはあらゆる事を試みた結果どうしても・・の最終手段です。できれば避けたいことです。
まずは「知覚過敏」の原因となるリスクをしっかりと知ることが大切です。
以前のブログ『知覚過敏をまねく悪影響!』で、ぜひセルフチェックしてみて下さいね。