歯科衛生士のブログ

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夏祭り「衛生士の話」〇×クイズ

皆さんこんにちは!江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の山本です!

先日すぎもと歯科では毎年恒例の夏祭り2021」を開催致しました。暑い中、夏祭りに参加して頂いた皆さんありがとうございました。
そして毎回 皆さんが楽しみにしていてくれるのが「衛生士のお話」です!

すぎもと歯科のイベントは、楽しく遊んでいただくことももちろんですが、遊びを通してお口の健康について正しい知識を持っていただけるような取り組みも行っています。

今回は、皆さんに歯と口に関する⚪︎×クイズに参加して頂きました。

大きな声を出して元気に!とはいかない今、〇×の札を上げて答えていただきました。この「衛生士のページ」でも問題をご紹介致しますので、参加いただけなかった皆さんも挑戦してみて下さいネ

 『子供の歯は全部で20本ある』⚪︎か×か?
→正解は⚪︎です。子供の歯は全部で20本、大人の歯は全部で28本あります。

 『歯磨きの後はしっかりと口をすすいだ方がよい』 ⚪︎か×か?
→正解は×です。たくさんうがいをしてしまうと、歯磨き粉の中に含まれるフッ素も一緒に流れてしまいます。特に寝る前の歯磨きでは、うがいを少なめにし、フッ素をお口の中に残すと虫歯予防に効果的です。

『姿勢が悪いと歯並びも悪くなる』  ⚪︎か×か?
→正解は⚪︎です。
頬杖をついたり、背筋が曲がっていたりすると悪い歯並びに繋がります。ご飯を食べる時も、しっかりと床に足の裏をつけて背筋を伸ばし、よく噛んで食べましょう。

 

『一度治療した歯は二度と虫歯にはならない』 ⚪︎か×か?
→正解は×です。一度治療した歯でも、再び虫歯になることはあります。銀歯や詰め物の隙間からバイ菌が入りやすくなってしまうからです。虫歯を繰り返さないためにも、毎日の歯磨きをしっかりと行いましょう。

衛生士のお話が終わった後に「僕ね、全問正解だったよ!」とこっそり教えに来てくれたお子さんがいらっしゃり、とても頼もしくそして微笑ましく思いました。
⚪︎×クイズの後半の問題は、また次回ご紹介致しますので、楽しみにお待ちください!

「舌の汚れ」その原因は?

皆さん、こんにちは。
江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の戸谷です。
先日、患者さんから『マスク生活が続き舌を磨き始めてから、舌が痛くなることがあるのだけどやりすぎなのかな?』というお声を頂きました。
そこで今回は、舌の汚れの原因、そして次回は 正しい舌磨きの仕方についてと、2回に分けて舌の汚れについてお伝え致します。

舌の汚れのことを「舌苔」といいます。
べーっと舌を出してみて、白っぽくなっていませんか?
薄く付着している状態は健康な状態です。
舌苔は発生して当たり前なものではありますが、口臭や肺炎の原因にもなります。

■舌苔ができる原因

・清掃不良
歯と同様に舌にも食べカスや細菌がたまってしまいます。

・口呼吸による乾燥
乾燥すると、細菌が増えやすく、また付いている舌苔が乾いて落ちにくくなります。
マスク生活のなか無意識のうちに口呼吸になっているかもしれません。
口を閉じ、鼻呼吸を意識していきましょう。

・唾液が少ない
唾液には食べカスや細菌などを洗い流す作用や殺菌作用があります。
唾液が少ないと、口も乾きますし、洗い流す作用も弱まります。

・舌の位置
通常であれば、ブラッシングをしなくても上顎と舌がくっついた時の摩擦で自然に汚れは落ちていきます。

・舌のかたち
人それぞれ舌の形が違います。
表面の凹凸が大きく、デコボコしていると付きやすくなります。

・体調不良
熱性疾患、消化器疾患、免疫力の低下により、舌苔が残りやすくなります。

様々なことが「舌の汚れ」の原因になっていることがわかりますね。その汚れの取り方は次回お伝え致しますので、また是非ご覧下さい。
これからも、生活の中でちょっとしたことや今までと違うこと、何気ないことでも相談して頂けると嬉しいです。

TCH(歯列接触癖)を治そう!

皆さんこんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の中嶋です。
太陽がジリジリと照り付け、夏本番が来ましたね!紫外線対策もしっかりとしていきましょう

さて、7月5日に歯科衛生士のページで『歯と歯が噛み合うのは1日何分?』という記事をUPしましたが、皆さんご覧いただけましたでしょうか?
今回は、そちらの記事にもあった『TCH(歯列接触癖)』について詳しくお話しさせていただきます。
 
TCHTooth・Contacting・Habitの略で、日本語にすると歯列接触癖と訳されます。
『噛み締め』や『食いしばり』だけでなく、この『TCH』も歯やその周りの組織、そして全身にまで悪影響を及ぼすといわれています。
 
TCH、噛み締め、歯ぎしりは、放置しておくと歯に亀裂が入り、割れたりすることがあります。また、知覚過敏の悪化や、歯肉、歯周組織に炎症が起こり歯周病を進行させる原因にもなります。
さらに、顎関節や筋肉に余計な力が加わることから、顎関節症をはじめ、頭痛や肩こり、耳鳴り、めまいといった全身症状をきたす場合もあります。
 
TCHの段階であれば、歯を失うリスクは小さいのですが、癖になってしまうと次第に歯ぎしりや噛み締めへとエスカレートする恐れもありますので、意識して改善する必要があります。
 
TCH、歯ぎしり、噛み締めは、自分で気づきにくく、それが治療を遅らせてしまう原因となっています。
 
ではここで、簡単なTCHセルフチェックをしてみましょう。
 
正面を向いて、上下の唇を軽く閉じる。
その状態で上の歯と下の歯が接触しないように軽く離す。
 
〜チェックポイント〜
⬜︎ 口の周りに違和感がある
⬜︎   そのまま数分間維持できそうにない
 
いかがですか?どちらか1つでも当てはまればTCHの可能性が高いです。
 
TCHがある方、今日からできる改善方法をお伝えします!

両手で頬を触り、数秒間歯を軽く接触させて離してみましょう。
まずはこれで、少し歯が接触するだけでも筋肉が動いているということに気づくことが大切です!
 
『力を抜く』『歯を離す』などと書いた紙を目につく所に貼り、それを見るたびに脱力します。
鼻から大きく息を吸って、息を吐くのと同時に肩をストンと落とすようにすると、自然と上下の歯が離れます。
 
これを繰り返すと次第に上下の歯が触れた瞬間に気づくようになります。TCHの可能性がある方は、ぜひ今日から始めてみてくださいね。

虫歯予防は生活習慣からも

皆さんこんにちは!
江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の山本です!
梅雨も明けて夏本番日差しが照りつける毎日ですね。夏休みに入られたお子さんも多くいらっしゃるかと思います。

今回は、そんな夏休みに起こりやすい虫歯のリスクを高める生活習慣について お話しさせて頂きます。

〝長時間のメディア利用、睡眠不足、朝ごはんを食べない子供は虫歯になりやすい可能性がある〟
という調査結果が発表されました。

その原因として考えられる可能性があるのは
自立神経の活動を介した唾液の分泌の量や、質の変化に原因があるのではないかと言われています。

リラックスしている時は副交感神経の働きが高くなり、サラサラの唾液が分泌され量も多くなります。
一方で緊張している時は交感神経の働きが高くなり、ネバネバの唾液が分泌され量も少なくなります。

長時間のメディア利用、睡眠不足、朝食を食べないことによる空腹ストレスがある状態は 交感神経の活動が高くなり、唾液の分泌量が低下し、唾液の質も落ちている可能性があると言われています。
この結果から、毎日の丁寧な歯磨きはもちろんのこと、規則正しい生活習慣も虫歯予防に重要だということがいえます。

夏休みは生活のリズムが崩れやすくなるかもしれませんが、早寝早起きをし朝食をしっかり食べてお茶かお水で水分補給をしながら、外で元気良く身体を動かすよう心がけましょう!

歯と歯が噛み合うのは1日何分?

皆さんこんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の中嶋です。
2021年も後半に突入しましたね。夏もすぐそこに来ています。暑さ対策をしっかりとして、元気に乗り越えましょう!

さて、先月は「歯と口の健康週間クイズ」に多くの方に参加して頂き、ありがとうございました。
6月11日のブログで解説をしておりますが、正解率が一番低かったのは、
問題2.1日の上下の歯が合わさる時間は約20分である』という問題。
答えは『○』でしたね。
歯と歯はかみ合っているのが普通でしょ?20分なんてそんな短いわけがない!と思われた方が多くいらっしゃったのかもしれません。

そこで今回もう少し詳しくお話しさせて頂きます

実は、安静時(特に意識していないリラックスした状態)では、口を閉じている時に上下の歯はくっついていないのです。
この時のスペースを『安静空隙』といいます。
安静空隙は約3ミリといわれています。この安静空隙が『0』すなわち口を閉じている時に上下の歯が当たっている状態は「TCH」と呼ばれる状態です!
 
TCHはTooth ・Contacting・ Habitの略で「歯列接触癖(しれつせっしょくへき)」と訳され、「不必要に上下の歯が接触する癖」を意味します。
上下の歯の接触といえば「かみ締め」「食いしばり」を連想しがちですが、強い力を伴わなくても上下の歯が接触する時は筋の緊張や疲労が生じます。
 
口を閉じるのに使う筋肉は、上下の歯が触れた瞬間にスイッチがオンになります。ということは、歯が軽く触れただけでも顎の筋肉は緊張状態になるという事なのです。
安静空隙を意識して、スイッチは極力オフにしておきましょう。
 
デスクワークをされている方など、日常的にくいしばりがある方は、『歯を離す』など自分がわかるように付箋に書いて目につく所に貼っておくのもおすすめですよ。
そしてもう一つ、安静空隙を無理なくゲットするのに重要なのが『舌の位置』です。
舌の筋力が低下し、舌の位置が不適正になっていくことによって、安静空隙の消失が起こり、歯が接触するとも考えられています。
 
『リラックスした状態では、を閉じて、上下のは当たらずに少しすいてて、は上顎の粘膜に触れていて、で呼吸している』
これがベストな状態です! 
 
舌のトレーニングにはあいうべ体操もおすすめです。
過去のブログ『お口の健康を維持するために』でもご紹介しておりますので、そちらもぜひご覧くださいね。

歯と口の健康週間クイズ☆問題と解答です

皆さん、こんにちは。 江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の葛島です。
すぎもと歯科では6月1日〜9日までの健康週間』のイベントで、来院された皆様にお口の健康に関するクイズに挑戦して頂きました。
たくさんの皆様にご参加頂きまして、ありがとうございました(^^)!

今回はクイズの《 解答と解説 》をお伝えしていきます。
まずは問題」に挑戦してみて下さい! ○×でお答え下さいね。

Q1. フロスや歯間ブラシを使わずにハブラシだけしていれば、全体の汚れの8割は落とせる
Q2. 1日の上下の歯が合わさる時間は約20分である
Q3. 神経をとって治療した歯はもう痛むこともないので安心だ
Q4. 普段の姿勢や夜寝るときの体勢が顎の変形や歯並びにつながる
Q5. 口腔がんの中で日本人に一番多いのは舌がんである
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いかがでしたか?それではいよいよ【解答と解説】です。

Q1. フロスや歯間ブラシを使わずにハブラシだけしていれば、全体の汚れの8割は落とせる(×)
A. 個人差はありますが、約6割程度といわれています。残りの4割は歯と歯の間に残るので、ハブラシにプラスしてフロスや歯間ブラシを使用しましょう

Q2. 1日の上下の歯が合わさる時間は約20分である(○)
. 歯と歯の接触時間は1日20分程度といわれています。それは食事と会話の時で、それ以外の時間は通常上下の歯は3ミリ程度離れています。無意識に上下の歯をくっつけてしまうことがあるので、まずは生活の中で意識してみて下さい!

Q3. 神経をとって治療した歯はもう痛むこともないので安心だ(×)
A. 神経を取り除いた歯は、血が通わなくなり栄養などが届かず、やがて歯本来の抵抗力がなくなってしまいます。そのため、枯れた木の枝ようにもろく欠けやすくなります。また、再びむし歯になっても、それを伝えるセンサーを失っているため発見が遅れてしまいます。

Q4. 普段の姿勢や夜寝るときの体勢が顎の変形や歯並びにつながる(○)
. 弱い力でも長時間加わり続けると、顔や歯並びを変形させます。例えば、頬杖、うつぶせ寝・横向き寝、スマホやゲーム等の悪い姿勢などが挙げられます。

Q5. 口腔がんの中で日本人に一番多いのは舌がんである(○)
. 口腔・咽頭がんは日本では10番目の死亡率といわれています。毎年11月は「口腔がん撲滅キャンペーン月間」です。世間で話題となった舌がんは日本人に一番多い口腔がんで、50〜60%を占めるといわれています。

さて皆さんは何問正解できましたか?
それぞれの問題の《正解率》は以下の通りでした。
Q1→89.3 % Q2→ 31.9% Q3→93.1 % Q4→95.0 % Q5→76.3 % そして、全問正解率は18.6%という結果でした。

今年は例年と比べて かなり低い結果となりました。
全問正解された方の中から、抽選でW賞をご用意しております。
当選者の発表は20日すぎもと歯科の日記で発表の予定です。お楽しみに(*^ω^*)!

ガムを噛んで歯並び予防を!

皆さんこんにちは☆
江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の三輪です
前回に続き、ガムを噛むことでお口の健康を手に入れることができるお話!

今日はガムを正しく噛むことで悪い歯並びを予防することができるというお話です。

ただ回数を多く噛むだけでなく噛み方が大切
<現代の子供に多い噛み方>
あごを上下に動かすだけ。

 


<正しい噛み方>

あごを横に動かし奥歯ですりつぶすように噛む。
唇を閉じて、左右の回数を均等に噛む。

  

 

 

正しい噛み方を育てるために硬めのガムがおすすめ!
硬めのガムは、あごを大きく動かさないと噛めません。
硬めのガムを毎日噛むことで、あごを横へ動かす運動ができるようになり両側での正しい噛み方が身につきます。
ガムを噛む目安:毎日210分間ずつ 

正しい噛み方を身に付けるとどうして悪い歯並びが予防できるの?
よく噛まないと奥歯は内側へ傾斜してはえてきます。
けれど、正しい噛み方によって次第に奥歯がまっすぐになり、その結果歯のアーチの幅が成長します。
《注》ガムのかみ方のトレーニングを始めた当初は、顎の痛みや顎の関節の痛みが出ることがあります。その時はかかりつけの歯医者さんに相談するようにして下さい。また、ガムはキシリトール100%など虫歯の原因とならないものをつかいましょう!

ガムを上手に噛んで健康に!

こんにちは、
江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の三輪です。

検診時にも、長いマスク生活でお口の渇きや異常を訴える方が、多くなっています。

例えば、口臭が気になるようになった方、舌が痛むことが多くなった方、知らないうちに口呼吸になっているようだとおっしゃる方・・・など、、。
そんな皆さんに手軽にできる対処法として「ガムを噛む」ことのお話です。

しかし、ガムは噛み方によってにもなればにもなりますので、注意が必要です!

ガムを噛むことが 全身状態に与える影響として
脳の血流が増え,脳の活性を高める。
身体運動の向上、
無駄な緊張感が取り除かれ,動体視力が改善するなど、身体パフォーマンスがアップ!
満腹中枢を刺激することで、空腹感が満たされる。
  などがあります。他にもガムに含まれる成分によっては、
眠気の防止  禁煙の補助 などもあります。

目的によってガムの噛み方は違ってきますが*一般的な噛み方*
楽な力でリズミカルに
小臼歯部分で 大臼歯部分で と噛む場所を適度に交代させて
噛む時間は20分以内にする!(顎の負担になる場合もあるので注意!) 

顎関節症や歯周病が進んでいる方・高齢者は,ガムを噛むこと自体が良くない場合もありますので、かかりつけの歯科医に相談してください!

口腔乾燥を防止するためのガムの噛み方 
 ◎
高齢者はとくに噛む時間は疲れない程度に!
・口を閉じて、噛まなくてもガムをまんべんなく口の中を巡らすことを重点において やってみましょう!
 ガムを噛むと・・・
唾液腺を刺激して 唾液分泌の促進が期待できます。
口唇閉鎖トレーニングにより口呼吸を防止できます。

食後の口腔ケアに活用する噛み方
①ガムをまんべんなく歯表面に当てるようにする。
②食後5~15分以内に噛むようにする、

次回は 子どもの歯並びを予防するためのガムの噛み方についてお伝えしますので、ぜひまたご覧下さい!  

 

癒合歯のリスクと対応策!

皆さん、こんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の戸谷です。

先日癒合歯(ゆごうし)とは何かお話しさせていただきました。
今回は癒合歯がある場合、正常に生えた場合と比べて 起こりうるリスク対応策についてお話しいたします。

起こりうるリスクについて…
45%の確率でその後生えてくる永久歯が存在しない

癒合歯は隣同士がくっついているため1本の根っこの状態になっています。そのため、出来始める永久歯は2本分できずに1本分のみで1本永久歯が存在しなくなるようです。

生え変わりの時期が正常でない
癒合歯は正常な歯よりも幅が広く、次に生えてくる永久歯が小さいことも多いです。
そのため根っこの吸収がうまくされず、自然に生え変わりが行われないことがあります。

癒合している境目が虫歯になりやすい

★対応策としては…
永久歯の歯の数をレントゲンで確認する
乳幼児の段階では無理にレントゲンを撮ることはしませんが、5歳ころに撮り永久歯の有無を確認し、その後歯の数により起こりうる噛み合わせや歯並びのリスクをふまえて経過をみていきます。

レントゲンで根っこの吸収状態を確認する
後から出てくる永久歯がすぐ近くまで生えてきていながらも根っこが吸収されず、自然に生え変わることが難しいという判断で抜歯になることもあります。

定期的なフッソ塗布と歯磨きのケアをしっかりしていきましょう!

癒合歯(ゆごうし)とは?

こんにちは。
江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の戸谷です。

学校や幼稚園で歯科健診をうけて、それをきっかけに初めて歯医者へ行くというお子さんも増えてきました。
虫歯や歯肉炎、歯並びなどチェック項目はありますが、今回は「癒合歯(ゆごうし)」について 2回に分けてお話ししたいと思います。

癒合歯とは何かというと、本来1本ずつ生えてくる歯が2本くっついて生えたきてしまった歯のことをいいます。

癒合歯は永久歯よりも乳歯によくみられ、発生率は1〜5%と100人いれば数人にみられます。
そして主に前歯にみられ、そのなかでも好発場所は、
・下の前歯の2番目と3番目
・下の前歯の1番目と2番目
・上の前歯の1番目と2番目にみられます。

癒合歯の原因は未だにはっきりとは解明されていませんが、母親のお腹の中にいる胎児の時に乳歯の芽がつくられその時にくっつき、そのまま発育したという説が一般的です。

癒合歯がある場合、正常に生えた子と比べて起こりうるリスクとその対策については、次回お話しさせていただきますね。

お口の機能を維持するために!

皆さんこんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の中嶋です。

前回の、加齢によるお口のトラブルを予防するための『器質的ケア』に続き
今回は、唾液の分泌を増やし、舌、頬などお口の機能を維持するための『機能的ケア』についてお話していきます

唾液腺マッサージで、唾液量を増やしましょう!
耳下腺
耳の前、奥歯のあたりを、指全体でクルクルと回しながら揉みます。
顎下腺
頬骨の裏側の柔らかい部分を、親指で耳の下から顎の下まで軽く押す。
舌下腺
顎先の裏側を、両手の親指で軽く押す。

 
舌体操    *舌は尖らせ、動作はオーバーに行いましょう!
口を開けて、舌を前に出したり引っ込めたりします。
口を開けて、舌を前に出して、左右に動かします。
口を開けて、口の周りをなめるように舌を交互に回します
口を開けて、舌を伸ばして鼻の頭や顎を舐めるよう上下に動かします。
 
あいうべ体操 *お口をしっかり動かしましょう!
①「あ~」
口を大きく開けて、声は小さくて良い
②「い~」と口を横に大きく広げる。
③「う~」と口を強くたてに突き出す。
「べ~」と舌を突き出して下に伸ばす。

しっかり噛んで介護予防
噛む力を維持できれば、脳の活性化につながり認知症の予防にもなります。
また、様々な形態の食物を食べられるので、栄養バランスもとれ、体力の維持にもつながります!
何でも食べられることで、体に活力が湧き、気持ちも元気表情も明るくなります。
ひいては『健康寿命が延びる』ことにつながるのです!

歯磨きの仕方以外にも、こういったお口の体操や唾液腺マッサージの方法についても検診時にお伝えしていきますので、ご不明な点がありましたら遠慮なくおたずねくださいね。

予防のポイントは正しいケア!

皆さんこんにちは。江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の中嶋です。
先日 このブログで、「加齢によって起こるお口の変化」そして「唾液の働きについて」のお話をさせて頂きました。

今回は、高齢社会に向けて 詳しいお口の手入れの方法」についてご紹介させて頂きます。

高齢者は加齢に伴って、歯周病や虫歯の他にも、さまざまなお口のトラブルが起こりやすくなっています。
前回お伝えしたように、唾液の減少や舌が思うように動かない、食べ物がうまく飲み込めないなど、機能面の衰えも出てきます。
ですから、今から お口や歯に関心を持って、毎日きちんと正しいケアをしていくことが大切なのです!
お口のケアには、ハブラシ・歯間ブラシ・フロスなどを使って、口腔内を清潔に保つための『器質的ケア』と、唾液の分泌を促したり、舌・唇・頬などお口の動きを滑らかにするための『機能的ケア』とがあります。

今回は『器質的ケア』についてのポイントをお伝えします
食後や寝る前には必ず丁寧に歯の清掃を行いましょう。ブリッジや入れ歯のある方は、それぞれに応じた方法でのケアが必要です!

●上手な歯の磨き方
歯の表面を磨く時は、ハブラシを歯に45度の角度で当て、歯と歯茎の境目を意識して小刻みに動かす。
前歯の裏側は、歯周ポケットを意識してハブラシのかかと部分を使って磨く。
奥歯のかみ合わせ部分は細かく前後に動かす。特に溝の部分は磨き残しが出やすいので丁寧に磨く。

●ブリッジが入っている方は
かぶせ物の周囲は、食べかすなどが溜まりやすいため、歯間ブラシなどを使って清掃することが必要です。
 
入れ歯をお使いの方は
入れ歯は、必ず外して清掃しましょう。
入れ歯用ブラシや小さめのハブラシなどを使って金具など丁寧に磨きます。
入れ歯洗浄剤などを併用することをお勧めします
 
そして、期検診を忘れずに!
お家で行う毎日のセルフケアのほかに、定期的に歯科医院に来ていただき プロケアを受けていただくことも大切です!
歯石除去、そして歯磨き指導を合わせることが、歯の健康維持には欠かせません。

私たちも、わかりやすい説明を心がけていきますので、ここが磨きにくい、歯間ブラシやフロスがうまく使えないなど
あれば、検診の際にお気軽にご相談くださいね。
次回は『機能的ケア』についてのお話をしていきますので、ぜひご覧くださいね。

「美白歯磨剤」のご紹介です☆

皆さんこんにちは!
江南市すぎもと歯科、歯科衛生士の山本です!

先月まで行っておりました「ホワイトニングキャンペーン」!
今年は例年よりたくさんの方にご参加頂きました。ありがとうございました!
ホワイトニングして白い歯を手に入れた方の写真と感想を、インスタに掲載させて頂いておりますので是非ご覧下さい。

さて今回は、そんなホワイトニング後のきれいな状態をいつまでも保ちたい方!や、日頃から歯の着色でお悩みの方!におすすめの新しい歯磨き粉をご紹介させて頂きます。
その名も「美白歯磨剤 ブリリアントモア」です!

着色の原因は、ペリクルと呼ばれる歯の表面の唾液成分でできた薄い膜の中に、紅茶やコーヒーなどの色素が取り込まれ蓄積することによって、ステインとなり着色していきます。
着色の着きやすいものは 紅茶・コーヒー・お茶・赤ワイン・炭酸飲料・カレー・タバコ などがあります。

このブリリアントモアには、ステインを浮き上がらせる「ピロリン酸ナトリウム」という成分が配合されており、ステインと歯の間に浸透しステインを浮き上がらせます。
そして、浮き上がったステインをブラッシングと歯磨剤の働きで落としていきます。

白い歯を維持するためには歯科医院でのプロケアはもちろん、毎日のご自身でのブラッシングによるセルフケアとの両方が大切です。

マスクの中でお口が乾きやすく、着色がつきやすい状態になっている今!是非お家でのセルフケアに、ステインを浮かせて落とす美白歯磨剤を取り入れてみませんか?

どうぞ手に取ってご覧下さい、ご質問などございましたらお気軽に歯科衛生士までお声かけ下さいね。

口の健康の決め手”唾液の働き”

皆さん、こんにちは。 江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の葛島です。
前回のブログでは、加齢によって起こるお口の変化と、引き起こしやすいトラブルについてのお話をしていきました。

今回は、大切なお口の働きと、さまざまなトラブルの予防のポイントとなる唾液″の働きについて、お伝えしていきたいと思います。
お口の働き
お口は、生きていくために必要不可欠な場所です、また人とのコミュニケーションをとる器官としても大切な役割を担っています。
呼吸をする食べる
話す顔の表情をつくる等

唾液の働き
唾液
は一日に1〜1.5リットルほど分泌されています。その役割は様々で新型コロナの感染予防にもなる働きもしています。
歯の修復を助ける 細菌の増殖を抑える 口の乾燥を防ぐ
食べ物の味を感じやすくする 口臭を抑える
食べ物の消化を助ける 酸やアルカリを中和する
食べ物を飲み込みやすくする
口の中を潤し会話をスムーズにする

高齢者のお口の特徴として多いのが、唾液の減少… 上にあげたように、たくさんの役割を果たす〝唾液″が減少していくことはとても辛いことです。前回のブログでお伝えしたお口のトラブル・死に至るような病気も、その原因は唾液の減少です!

大切な”唾液”を増やすための方法はあります。
具体的な方法については改めてご紹介していきますので、そちらもぜひご参考になさって下さいね(*^ω^*)
毎日のていねいな歯磨きはもちろん、口腔全体のケアに取り組むことで、何でもでもおいしく食べ、生活の質をいつまでも維持していくことができます。心がけていきましょう!

加齢によって起こるお口の変化

皆さん、こんにちは。
江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の葛島です。

先日、患者さんから「歳をとるにつれて口の中が渇いたり、歯茎が痩せてきた気がする」とご相談を頂きました。
そこで今日は、加齢によってお口にどんな変化が起こってくるのか?について、お話をしていきたいと思います。

歳を重ねてくると、お口の中は「唾液の減少」「歯茎がやせる」「歯がすり減る」などの加齢現象によって様々なトラブルが起こりやすくなります。
そして、お口の機能が低下することで、食べる・話すといった機能の障害や、体力の低下、さらには認知症などの脳への悪影響まで及ぼすようになってしまいます。

そうならないために!そうなるのを少しでも遅らせるためには!高齢者のお口の様子やお口のトラブルについてしっかりと理解し、正しくケアをしていくことが大切となります。
高齢者のお口は虫歯や歯周病になりやすい!
高齢者のお口では機能の低下や、治療した歯の増加などにより、これまで以上に歯周病やむし歯になりやすくなっています。
例えば…
唾液の出が少なくなる    歯の磨り減り   
歯グキが痩せてくる   噛む力が低下する
入れ歯や詰め物など治療した歯の増加  
などのため、 しっかりと噛んで食べることや、たくさん唾液を出すことが難しくなるためです。
高齢者はお口のトラブルも起きやすくなります!
高齢になるにつれ、歯周病やむし歯といった歯のトラブル以外にも、お口の乾燥や誤嚥性肺炎などにも注意が必要になってきます。

口腔乾燥症(ドライマウス)
唾液の分泌量が減るためにお口の中が乾燥する症状ですが、多くの方に見られるつらい症状です。
特に女性に多いようです。
原因としては、年齢的なもの、ストレス、薬の副作用などが挙げられます。
唾液が少なくなることで、虫歯や歯周病が進行,悪化しやすく、口臭がひどくなるなどの症状がみられ、症状が進みひどくなると、食べ物が飲み込みにくくなったり、会話がしづらくなるといった症状が現れてきます。

誤嚥性肺炎
飲み込む動作が正しく働かず、食べ物や唾液が細菌と一緒に誤って気管へ入り込み、肺が炎症を起こす病気です。
高齢者の年代によっては多くの方が亡くなり、死亡原因の2位となっています。大変注意が必要な病気です。

誰にでもいつかはやってくる老後、今からこのような加齢によるお口の環境変化や、起こりやすいトラブルをしっかりと理解した上で、健康なお口と体を維持するために、定期検診などで早めに予防していくことが何より大切となりますね!!

次回は大切なお口の働き、唾液の働きについてお話ししていきますので、ぜひご覧下さいね(*^ω^*)

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すぎもと歯科

Tel.0587-54-0348

〒483-8334 愛知県江南市前飛保町緑ヶ丘290

院長 : 杉本 英之

初めての方、急患は予約外でも受けていますが
歯科医師・スタッフの都合もありますので必ず
お電話の上ご来院ください

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  時間帯
午前 9:00~12:00
午後 3:00~6:30

休診日 木曜・日曜・祝日
土曜日の午後は2:00~4:30

はじめての方・矯正相談は必ずお電話の上ご来院ください。

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